もし多少でも余裕ができれば冬は“本当に聴きたい系”の授業をと思い、学部講義のカタログをめくる。昔の研究室の仲間が農学部でいま講義を持っていることを知る。本当に興味を持てることをあのころ真剣に探さなかった自分は、今その報いを受けて学生をやっている。
そして、その彼の師匠筋にあたる先生が若くして亡くなられていることも知る。私生活的にはカミさんに逃げられたりして大変だったと笑っていたが、少なくとも我々にはとても良くしてくれた先生で、なんというか、言葉もない。