槙原敬之が銀河鉄道999のセリフを無断使用したのかどうか、という話。興味のある方々にははるか以前から注目されてきた一件らしい。松本零士著作権に関して自分にも他人にも厳しい人ということで、それはそれでひとつスジの通った姿勢かもしれない。でも「Aに似ているものはAの盗作にちがいない」という論法はあまり信じてないし、著作権という制度自体そんなに良いものだと思っていないので、こういうニュースを見るとちょっと考えてしまう。人間の創作力などそうそう無限ではないだろう、とも思うし、だいいち「創作」の大部分は無意識的な参照から成り立ってるんじゃないの? とも思う。いや、参照したものの関連づけこそが創作の本質なのだ、とはいえるだろうけど、それで納得し切れるかというと、ちょっとどうも…。(一応書いておくと: 甲が創作した著作物A’が、先行する他人の著作物Aとまったく同一のものであったとしても、A’がAを参照せず独自に創作されたのならば、甲の著作権がA’の上に有効に成立する。)