• 判決公判期日。ついにCも取ってしまったが、それにしても今学期は自己評価と下された成績がてんで符合していない。そこそこ人並みに書いたのではと思ったのがCで、単位はないものと覚悟したのがA。しかし成績と勉強量は符合している。つまり、自分はまだ自己評価をやれるほど物が分かってはおらず、そんな回顧をやってるくらいならとにかく勉強した方がまったく生産的ってことだろう。まあ、行政法の成績と最終総合成績は高い相関を示すそうなので、それを信じて来年度はやる。成績の傾向を見ると自分の適性は明らかに公法・刑事法の方にあるので、(それでどう飯を食うのか、という観点も含めて)そこをどう伸ばすかも考えてみる。でも民事法嫌いも直さんと。
  • 判決書交付前は現実逃避のため黒川紀章展に行き、銀座のヘンなビルその他もろもろの展示を見て読んでくる。懐かしのポスト構造主義者の名前や概念がぞろぞろ引いてあったり、浅田彰と対談したビデオを映していたり。メタボリズムというのは構造の変動をフォローするということだから、当然そういう脈絡になるんだろう。で、そのメタボリズム全開の作品は今あちこちで取り壊し派の挑戦を受けているらしい。取り壊しに理解を示す意見をネット上で読むと、ぶっちゃけ住みづらいのだそうで(確かに写真で見ても、昔の宇宙船のキャビンのよう)。しかしそこから先が思想のちがいであるらしく。対談ビデオによれば、さんざん利休に「侘び」の心を学びながら金の茶室を造ってあげくはその利休に腹を切らせた秀吉みたいな大馬鹿野郎が、いま一番多い国が、この日本なんだとか。さらには「自然環境と共生しながら生きていかないといけないこれからの人間の住まい方とは?」といった問題提起も含まれているらしい。(追記:ただどうも“利休の”侘び、というのが曲者らしい。その本来の内容は村田珠光の言ったもの、つまり「侘びとは草庵に非ず、侘びとは草庵に名馬繋ぎたるが如し」なのだとか。)