• ブックオフへ行って、宅配買い取りの伝票を拾うついでに『ひこうき雲』を買って聴く。誰もがほめる名盤だけれど今まで通して聴いたことはなかった。70年代の曲は全然覚えていないが確実に刷り込まれてはいるようで、聴いていていちばん心に引っかかる(ただしテレビかAMラジオで普通に聞こえていたものだけのようだ)。だから少しずつ、こんな深層心理との間の回線工事みたいなことをするんだと思う。荒井由実の曲は「泥臭さがない、金持ちが聴くような曲」であることになっているけれど…平均よりは貧乏な家に育った自分でもそんな敷居の高さは感じない(音楽的なリクツは全然分からない。そういう意味ではなくて)。自分のような当時のガキは、すでに底上げされた、大いに恵まれた環境に育っている、ということだと思う。とりあえず今日の自分は表題曲と『雨の街を』が好きらしい。鳥肌感があるのはこの2つ。あと『ベルベット・イースター』という曲はちょっと大貫妙子っぽいような。つうか買い取り価格10%アップ券とかもらえてよかった。