ウチダ先生(「貴」ではない)の本に、自分の知っていることを話すのは、話す自分自身が退屈するので嫌いだ、とあった。言われてみればそういうのもあるかもしれない。でも自分の場合は、無理にしゃべって後で無知を思い知らされるのが嫌だ、という方がずっと大きいと思う。ソクラテスが言うような高尚な意味でなく、ごく表面的な意味で思い違いをしていた、ということが少なくない。たまに長くダベって家に帰り、ものを読み返したりするとがっくりくるってわけだ。