民法の先生は絵にこだわりがあるよね、という話から始まって、級友の絵画の趣味の話になる。自分は例によって不案内なので、言われるままにその場で絵をググる。このひとは着る服の色選びに特徴があって、はっきりした色合いなのにケバくない、という所を狙ってくるのが実にうまいと思うねーちゃんなのだけれど、それが絵画選びのセンスにはっきり出ていることが分かる。どちらが卵でどちらがニワトリかは分からないが。
自分などは学校に入って以来、ああこいつら若くて教養があってかなわんなーくそーくそー、みたいなことばかり毎日のように思っているわけだけれど、この彼女のように教養(とりあえず教養だとして)が何らのイヤミなく日々の暮らしと自然に結びついていると、ひがみを通り越してむしろ素直にあこがれたりするわけで。(どちらが卵でどちらがニワトリか分からないのだから、必ずしも功利主義的な話ではない。) せっかく学生やってるんだし、こんど絵画鑑賞の固め打ちでもしようか、とか思ったりする。文学や音楽は必然的に時間を食われるけど、絵はその点だいぶマシだしなあ。
…と、ここにそう書いておけば、遠からず実行することであろう。ははは。