チケットが手元にある以上は、ということで、遭難フリーターというセルフドキュメンタリー映画ティーチ・インつきで観る。一貫したメッセージが整理のうえ提示されている、といったものではなく、編集はされているというものの生っぽい感じ。この映画から何かメッセージっぽいものを抽出するにしても、自分の頭だとしばらく時間はかかりそう(というか、そんな操作は不要なように思った。そのまま受け取ればいいような)。ただ、観客に不思議がられていた高円寺→平和島の長歩きシーンは自分には違和感もない(男の子はみんなそんなようなことを一度はやるもんだと思う)し、入れて正解だと思う。カントクは今も貧乏ながら孤独は感じない生活をしていて、この映画を作らせたようなエネルギーが今はないが、何か作りたいらしい。期待とかいうのともちがうかも、だけれど、次にどんなのを作るか、みてはみたいような。