http://www.asahi.com/politics/update/0506/003.html
日本には謝罪を無効にする勢力がある、という韓国大統領の話。自分もそう思う。
確かに韓国や中国は謝罪というしるしを求めているけれど、それは言質という借金の証文みたいなものではないと思う。もしそんなものでいいならば、一部の皆さんが声高に言うように、それはもう日本政府が何度も与えていて、言質として利用したければ十分利用できる状況にあり、「まだもらっていない」と言い募るメリットが特に見あたらないから。
たとえ両国の政府レベルの下心はどうあれ、両国政府をこの点で後押しする両国民の意図は、あくまでも「日本政府という意思体が覇権主義的なものに決別する意思をきちんと形成した」ことの徴表を求める点にあるはず。だから、徴表を求めているからといって、お詫びだの反省だのという情緒的なものが無関係なのだという理解をしては正しくないんだと思う。刑事訴訟だって、情状を判断しようと思えば、定型文のコピペでも作れるような謝罪文ではなくて、被告人の一挙手一投足から、被告人の心情の徴表を見てとろうとするだろう。