• 連日株価が騰がっているが、今日は落ちる場面もあって買いやすかった。株式投機をする人界隈では、小泉純一郎への支持が圧倒的に強い。彼の路線を支持しまた選挙に勝つとみている外国筋が大量の日本株買いをしていて、それが今の株高の要因になっていることから、それに乗りたいということで。この人たちにとって実体経済とは大企業のそれであり、しかも、株式売買という人気投票の心理的ファクターのひとつ、という意味しかない。そういえば伊藤洋一が何日か前のラジオで、民主党のキャッチフレーズ「日本を、あきらめない」について、こんなに“景気”が“上向いている”のに何とピントはずれなキャッチフレーズか、と爆笑していた。まあそういう人たちだ。自分はこういう人たちと同じ鉄火場でどれだけ裏をかけるだろうか。
  • ただ、小泉支持の基本的な考え方として、アメリカに逆らって生きていける訳ないんだから小泉のインチキにも目をつぶれや、というのがある。手続的正義が命である民主主義社会でそれを言うのはもちろん自殺行為で、ヒトラー首相時代のドイツ世論みたいなもんだけれど、単に「アメリカ言いなりの政治をやめ」てみるだけでは怖いのも確か(漠然と)。反小泉の政党には、アメリカに物申す方針にした後の現実的な将来像を示してほしいと思ったりする。昔うちらの都知事がやったような酔っぱらいみたいのじゃなくて。
  • そういえば「知事が党首を兼務できるのか」という批判があるが、内閣総理大臣が与党党首を兼務していることを疑問だとする人を全然見かけない。首相職、総裁職またはその両方が閑職だというのが世間一般の認識なのかもしれない。