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- 村上ファンドの動きに対する阪神電鉄グループの反応。ロジックが比較的慎重に組み立てられていて、フジサンケイグループのライブドアに対する反応ほどお粗末ではない。ただし、このロジックが全体として説得力を持つかは、阪神電鉄グループが、「資本の論理と一部、相いれない」というその「一部」の担い手として適切に振る舞っていけるかにかかっていると思う。フジサンケイが「公共性」ということを言い出したとき、苦笑した人は多いはず。
- ロジックといえば、2005-09-13の河野太郎の日記と、2005-10-04の菅直人の日記。どちらも、公選公務員がその職をなげうって別の選挙に出たことを批判している。しかしその際の理由付けひとつで、書き手の憲法観、統治機構に対する理解の程度が知れる。そう言えば、たしか「行政の長であり、つまり自分の上司である内閣総理大臣から『国会議員の選挙に出てくれ』と言われたことは光栄であり、上司の求めには当然従う」と言って立候補した官僚もいた。片山さつきって人。まあ週刊誌によれば、東大法学部教授ってのは「大蔵(財務)官僚はその他のバカ(=政治家や他省庁の官僚)を教導する責務がある」と講義するそうだから、そのような大蔵省(財務省)主権がこの国の真の政体なのだと考えれば、ロジックに問題はないのかもしれない。