• イラン大統領によれば、イスラエルは地図から消えるべきであると。正直そう思わんこともないけれど、イスラエル人にも既にある立場というものがある。日本で英語を教えてくれたイスラエル人は「状況は余りにも複雑すぎるし、その複雑な状況が余りにも外に語られていなさ過ぎる」と言っていた。「高校では『英国の二枚舌外交が今の状況を招いた』と教わったがその通りか」と聞いたら、「それは原因のごく一部でしかないし、今の無力な英国では責任を取らせることも不可能だ」と言っていた。米国で英語を教えてくれたユダヤ系米国人は「イスラエルの場所はアルゼンチン領内にしておけばよかったんだ」と言っていた。

  • 共謀罪の今国会審議が終了したそうだ。審議の過程で法務省側は、共謀罪が対象とする「共同の目的をもった団体」について、「目的自体が必ずしも違法・不当なものであることを要しないのであり、たとえば、会社が対外的な営利活動により利益を得ることなども『共同の目的』にあたりうる」と考えているという答弁をしたらしい。ここでいう「目的」の犯罪論上の位置づけは今ひとつ不明だけれども(行為者が懐く「目的」とは別物にも見えるので、主観的構成要件要素ではないのかもしれない)、何にせよこれでは、共謀段階で処罰することの危険性に対するバランサーの用をなしていないと思う。