• キヤノン vs リサイクル業者、リサイクルカートリッジの特許権侵害訴訟。「修理(=侵害不成立)か再生産(=侵害成立)か」という、特許法の世界ではおなじみの論点で、知財訴訟に詳しいという弁護士の先生が言うには「ユーザーにとっては、修理品を買うという意識と、新製品だという意識のどちらが強いだろうか。商品が社会でどのように受け止められているかも判断の重要な要素だ」とのこと。けれども社会の受け止め方を言うなら、「修理だか再生産だか知らんが、何やかやと理屈をつけて新品のメーカー自身しかリサイクルができないようにするのは、リサイクルを阻止して資源の浪費を助長する仕組みじゃあないのか?」というのがむしろ自然な受け止め方なんじゃないかと思う。