例によって部屋から捨てるものを掻き出していると『表徴の帝国』が出てきた。晦渋な文章で挫折した本だけれども、たしかこの本が言わんとしていたことは「日本という国では、西欧的価値観によれば物事の焦点・核心があるべき場所に空虚が置かれる。天皇制がその最たるものだが、これに限らず万事その調子である」ということだったと思う。国政上の権能ゼロの職の就任資格問題が相変わらず一大事として騒がれている今だからこそもういっぺん読んでみろ、という天の声(←これは何か?)かもしれないので、読んでみることにする。多分読み切れないけど。あんなに薄い本なのに。