冬学期の教科書指定が出揃ったので、今日は仕事場チェックがてら、生協へ買い出し紀行。刑事訴訟法のケースブックが存在感あるけれど、トータルの分量では行政法が多い。その後は大橋先生の教科書の追録をゲットしたり。
憲法の閉講の辞に、「現代の権力は法で自らを根拠付ける『饒舌な権力』である以上、これを統制するにはやはり法を以てしなければならないが、そんな権力には、その饒舌さの中にこそつけ込む隙がある。権力機構のダイナミズムを大づかみすることは重要だが、法的議論の細かさを軽蔑してはならない。それは細かければ細かいほどよいのだ」というのがあった。その細かさの部分を担当するのが行政法なんだろうと、今のところ思っている。少なくとも、権力の統制というテーマからいえばど真ん中をゆく分野だろう。きのうの都教委の事件の判決でも、多少なりとも心情論を超えた話をしようとするならば、行政法の知識は不可欠であるようだ(勉強になったのはやはりこの方)。もちろんひとりの人間として本質的な関心が向くのは、その、心情の方なのではあるけれど。
考えてみれば自分も行政手続を仕事にしている者ではあるし(考えてみなければ思い当たらないのが、さすが馬鹿だね自分…)、他の科目ともども、興味を持ってしっかりやろうと思う。