みみず書房(違)の本がいま2割引きだそうなので背伸びして何か買おうと思ったが、自分が買いたい本などは一般常識の範疇の本ばかり、要するに古本で簡単に手に入るものばかりだ。無理に買わない。まあ思い立ったこの機会にまたラッセルの本を(古本で)読むことにする。…過去の哲学者の言葉などは、しょせん数学的思考を身につけていない者が好き勝手言い散らかしたもので、その結論それ自体は採り上げるに足らないものが多い、という主旨のことを彼は言ったらしい。彼のように頭はよくないが気持ちは分かる気がする。そして彼自身が書いたものからは今のところ、論理の飛躍を感じないのも確か。だからまた読む。…この現代でも、人文社会系の書物やネット情報には、ロジックを正しくおさえずにする概念の遊びみたいのがあふれているように感じる、そういうこともあるので。そういうのは大抵、見た目は高尚で、大きな結論をさくさくと出してくる。論理が飛躍してもいいなら、訳の分からない単語を駆使して知の大ぼーけんをするなど造作もない、というわけだ。