司法試験の短答:論文の配点比率が1:4から1:8になった、という話をクラスのメーリングリストで知る。法学の世界は論文信仰が強く、「実力は論文を書かせないと分からない」「実力は論文を見ればよく分かる」という先生の話はよく聞く。まあ文章を書くのが仕事だから、それはそうかもしれないが…入学時に適性試験とかを解かされる学生の目からすると、あまり客観テストをバカにしないほうがいいんじゃないかな、という気はする。先生が答案の書き方を語るのを聞いた時なんかは特に。そういえば、ある非実定法の先生がこんなことを言っていた:「『あの人たち』は、中身が合ってても、ある決まった答え方をしないと、なんだかどうも機嫌が悪いらしいんだねえ。」 法律家がみんな「あの人たち」と同様な調子であってしまうと、困るのは学生だけではない。
まあ司法試験についていえば、短答で出る問題は条文・判例の知識を聞く問題が大半で、多くは簡単だがところどころに重箱の隅的なのを混ぜる、みたいな具合の代物だから、そういう問題ならばウエイトを下げたほうがいいかもしれない。でも、それはそんな問題にせず論理を問う問題とかを出すようにすればいいだけのことで、そうしないのはやっぱり…てなことは思ってしまうわけで。