人事院総裁が内閣への機能移管に抵抗して会議をボイコット、というニュースがあるけれど…どうだろうかな。今のところ8:2くらいで政治家に問題があるような気がしている。これを実現するというのはほとんどスポイルズシステムを導入するようなものだから、それなら「そうしたいんです」という議論を正面から喚起すべきであって、役人の既得権云々という見立てへと世論を誘導して押し切ってしまうのは、かなりまずいと思う。
「だからこそ会議に出てきちんと議論すればよいではないか」という意見はありがちだと思うが、その手の会議はしょせん「会議を開いた」という事実を作りたいだけ、実質的な議論はむしろ封じられるのに既成事実作りにだけ協力するような愚は犯したくない、という考え方に自分としては傾く。少なくともこれまでの日本の与野党政治家の行状からすれば。まあ上は国会から下は井戸端会議まで、どうやってきちんとした議論へと参加者を誘導するかというのは昔から頭が痛い話なわけで。
(追記)公務員試験という入り口の縛りは大きいから、「ほとんどスポイルズシステム」は言い過ぎだったような。でも上層部の人事でいつまでその縛りが効くかは疑問に思うし、いずれにしても限定的猟官制のようなものになるとはやはり思う。
(追記2)限定的猟官制とか書いたが、世の中には「政治任用制」という言葉があったみたい。