趙紫陽氏と聞くと、大学生時分に同じアパートに下宿していた中国人留学生を思い出す。第2次天安門事件のとき日本で民主化支持の運動を「してしまった」ので本国には帰りづらい、日本で仕事を見つけるのだと言っていた。その後うまく見つかっただろうか。
中国政府の国家主義的な姿勢は、素人目には、多民族国家の空中分解を阻止したいという意図や、開発独裁的な意図があってのことのように見える。加えて、魅力的な市場さえ提供すれば他国も強い態度には出まいという計算もあるように見える。けれども、もしそうなのだとして、今後ともそううまくいくものだろうか。