朝日毎日読売世論調査はどれも、自民党単独過半数へ届く勢いがある、という結果。何だか本当にテロ除け時差出勤した方がよさそうな。この予測が果たして当たっているのかという疑念もあるけれど。
そしてまた党首討論を何となく観てしまう。民放を録画したものを早回しでみると、共産党の映る時間が長いのが目を惹く。小泉自民党共産党を政敵潰しに利用している(もちろんグルだというのではなく、共産党という組織の硬直性・清濁併せ呑めない性格を利用している、ということ)というのはよく言われることで、今回は民主党潰しに利用している形にみえる。自民党幹部が、民主党の態度と比較する形で共産党の審議姿勢を評価する発言を何度かしているが、それもその一環なんだろう。まあ共産党は今後、良い意味でも皮肉な意味でも「たしかな野党」として機能することになるんだろうと思った。
また、小泉純一郎が、靖国神社の刊行物に書かれた東京裁判否認論を全否定していたのは、そうと知ってはいても改めて興味深く感じた。徹底したポピュリストである彼がこの点では言葉を濁さず明確に否定するのは、つまりそうした東京裁判観に賛同しても票にならないと考えている、ということで(同席の朝日新聞編集委員も「そのような東京裁判観は世論の中に広がっていない」という見方をしていた)、ネット界で目立つ言葉を拾い上げてもネット外の世論の縮図には全然ならないのが現状だ、ということなんだろう。そういえば、ネット界では重要な踏み絵として挙げる人が多い人権擁護法案外国人参政権問題は、マスメディアで採り上げられること自体ほとんどない。
それでまた幹事長クラス討論まで観てしまった。与党が随分押されていたような(特に冬柴鉄三は話の展開が目立って粗雑だったような)気がするんだけれど、まあそんなことは票の行方にまったく影響しないんだろう。ニッポンの選挙だもの。