他の人の日記に、文学は「政治」にはじめから負けている、と書いてあった。自分もそう思う。自分が文学を好きじゃないのは、ひとつには、負けているのに負けてないフリをして、果敢に物を言ってますというポーズをとる文士様があとからあとから出てくるから、のような気もする。でも村上春樹はそういう手合いに見えない。どうしてだか。